2022年1月、有馬記念を制した重賞5勝のブラストワンピースとマイルCSを制したペルシアンナイトが引退しました。
G1レースを勝利した後も活躍していた2頭ですが、引退後は種牡馬ではなく乗馬になったことはご存知でしょうか。
本来であれば種牡馬入りしておかしくない成績の2頭ですが、共通しているのはハービンジャー産駒という点です。
今回はなぜブラストワンピース、ペルシアンナイトが種牡馬になれなかったのか、ハービンジャー産駒というのが原因?
と疑問に思う方に向けて口コミと共に考えられる原因をご紹介していきます。
ハービンジャーの代表産駒について
有馬記念を制したブラストワンピース、マイルCSを制したペルシアンナイトと距離を問わずに活躍馬を出しているイメージのハービンジャー。
ハービンジャー自身は2010年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを11馬身差で制したイギリスの名馬です。
2011年から日本で種牡馬入りし、前述のブラストワンピース、ペルシアンナイト以外にも多くの活躍馬を輩出しています。
・ディアドラ(秋華賞、ナッソーステークス、紫苑ステークス、クイーンステークス、府中牝馬ステークス)
・モズカッチャン(エリザベス女王杯、フローラステークス)
・ノームコア(ヴィクトリアマイル、香港カップ、札幌記念、富士ステークス、紫苑ステークス)
他にも重賞レースを制したことのある馬が数多くいます。
ハービンジャー産駒のブラストワンピース、ペルシアンナイトが種牡馬入りできなかった理由について
ここからはブラストワンピースとペルシアンナイトが種牡馬入りできなかったのか?
考えられる理由をご紹介していきます。
ハービンジャー産駒が種牡馬入りできない理由①血統背景
ハービンジャーは父ダンシリ、母父ベーリングというヨーロッパ、アメリカの血統馬です。
日本では今、サンデーサイレンスの子であるディープインパクト、キングマンボの子であるキングカメハメハの2頭の血を受け継いでいる馬がたくさんいます。
そのため、ヨーロッパからきたハービンジャーはディープインパクトやキングカメハメハを父に持つ繁殖牝馬とたくさん交配され産駒が誕生しています。
ブラストワンピースの母の父はキングカメハメハ、ペルシアンナイトの母の父はサンデーサイレンスです。
血の飽和状態を解消するためにやってきたと言っても過言ではないハービンジャー。
そんなハービンジャーの血を受け継ぐ馬が日本馬に数多くいるキングカメハメハ、サンデーサイレンスの血が近すぎるのも種牡馬入りできなかった原因の一つと言えるでしょう。
ハービンジャー産駒が種牡馬入りできない理由②ダートでの成績
ハービンジャー産駒と言ったら芝のマイルから中距離で活躍し、東京競馬場の高速馬場よりも函館、札幌の洋芝が得意…といったイメージがありますよね。
ハービンジャー産駒はダートだと活躍できないのがデータでも証明されているのをご存知でしょうか。
2022年1月時点でJRA過去3年間の成績のデータを確認すると、ハービンジャー産駒が芝で勝利した回数は149回に対してダートでは18回しか勝利していません。
競走馬はJRAのみならず、地方競馬でもたくさん走っています。
地方競馬では盛岡競馬場以外はダートでの競走です。
種牡馬としては芝でもダートでも幅広く活躍できる馬が輩出されることを期待されています。
ダートの成績が良いとは言えないハービンジャーの血を受け継いでいる馬ということも種牡馬入りができなかった理由として考えられます。
ブラストワンピース、ペルシアンナイトが種牡馬入りできなかった件についてネットでの反応は?
ここからはブラストワンピース、ペルシアンナイトが種牡馬入りできなかった件についてネットでの口コミをご紹介していきます。
ざっと調べたけど有馬記念勝ち馬で種牡馬になれなかったの、テンポイントとブラストワンピースの2頭だ
— ヴァー🏇と猫🐈のゆきとふく (@goldennicoribar) January 19, 2022
テンポイントはレース中の骨折により治療の上残念ながらこの世を去ってしまった名馬です。
ブラストワンピースのように今も健在で有馬記念を制したことがある馬が種牡馬入りできなかったというのは前代未聞と言えるでしょう。
ペルシアンナイトやブラストワンピースが血を繋げられないという意味で「残念」だと思う気持ちもある反面、ただ「かわいそう」とか「不憫」とは思わないようにしてます。種牡馬入りだけが馬生の全てでは無いですし、大切にされて穏やかに健康に過ごしている乗馬もたくさん見てきましたからね。
— ブロコレさん (@heartscry_2001) January 19, 2022
ペルシアンナイトに続き2018年の有馬記念を制したブラストワンピースも引退なんだな。
どちらもG1馬だしハービンジャー産駒の中で1番稼いでいた2頭なんだけどそれでも種牡馬になれねえってのは残念だな。
とはいえ乗馬も競走馬引退後の立派な仕事だと思うし第二の馬生を楽しんで欲しいぜ。— カポ峯 (@capone777x) January 20, 2022
ハービンジャーがまだまだ頑張っちゃうからペルシアンナイトもブラストワンピースも種牡馬入りできない…
そもそもダートで潰しが効かないから何頭も入る余地がないですよね— さきころ🎲 (@Suave_saki) January 22, 2022
2頭とも種牡馬としてではなく、乗馬としての将来が待っています。
ハービンジャーもまだ現役種牡馬という点も種牡馬入りしなかった理由の1つと言えるでしょうね。
同じく競馬の話題で現在、菊花賞馬のソングオブウインドが行方不明になっているのをご存知でしょうか?
上記の記事で詳しくご紹介しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ブラストワンピース、ペルシアンナイトの2頭は長い間現役生活を頑張り、私たち競馬ファンを楽しませてくれました。
種牡馬入りはせずとも、乗馬としての仕事を長い間健康で幸せに過ごしてほしいですね。
下記の記事ではなぜ日本馬は凱旋門賞に勝てないのか?ということについて詳しくご紹介しています。
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